「決めた」

突然、なっちゃんが言った。

「私がちーちゃんと付き合って上げる」

「なっちゃん、私達女の子同士だよ」

びっくりして私は答えた。

「わかってるよ。でもちーちゃん、ずっと一人なんて寂しいこと言わないで。私も凜ちゃんも居るんだよ。男の子なんて要らない」

「なっちゃん、そうだね。ずっと一人なんて言ってごめんね」

「そうだよ。とりあえず、今は私達が居る。直ぐに忘れろなんて無理かもしれないけど、一人で抱え込むことなんて無いんだよ。ちひろ」

「うん。そうだね。私、二人が友達で良かった」

「じゃあさ、今日はお泊まり会しようよ。凜ちゃん、ちーちゃん。どうせ土日は休みなんだから遊び倒そう」

「お泊まり会か。楽しそう。凜ちゃんはどう?」

「そうだね。良いと思う。でも誰の家で?」

「家なら大丈夫。調度、両親が旅行で家にはお姉ちゃんしか居ないから」

なっちゃんが言った。

「じゃあ、私、早速親に聞いてみるね」