「大丈夫だった?ちーちゃん」

生徒会室の前でなっちゃんと凜ちゃんが待っててくれた。

「よくわかんなくなっちゃった」

と私は答えた。

「どういう話だったの?嫌なら話さなくても良いけど」

私は今、話したことを全部二人に言った。二人とも怒ってくれた。

「ひどい。幾ら美人だからって。性格最悪。今度の生徒会選挙、絶対に票いれな。」

なっちゃんが言った。

「本当に美人って性格最悪なの多い。ってか美人って全員、性格ブスなんじゃないの。大丈夫、ちひろは性格だけは良いから。あんなのに負けてないよ」

励まされてるんだよね?

「ねぇちーちゃん、これからどうするの?」

「どうって、もう終わりだよ。私に出来ることなんて何も無いよ。私もう恋愛なんてしない。どうせ私みたいなバカな子、まともに相手にしてくれる人なんて居ないだろうし。良いんだ。私、ずっと一人で生きるから」

本当は泣きたかったけど、あんな人達に何度も何度も泣かされたく無い。

だから私は笑いながら言った。上手に笑えたかは良くわからないけど。