とりあえず座って」

「はい」

私は目の前の椅子を引くと座った。

「玲がお世話になったわね」

そう言えば私、秋山君のこと名前で呼んだこと無い。秋山君に至っては、私のこと、お前としか呼ばない。

「あの、私からも聞いて良いですか?生徒会長さんは、秋山君とどういう関係なんですか?噂は本当なんですか?」

「春香」

「え?」

「私のことは春香で構わない。私もあなたのこと、名前で呼ばせて貰うわ」

「わかりました。春香さん。お願いです。私、全然わからないんです。全部教えて下さい」