お昼休み、私は言われた通り、生徒会室へ行った。

生徒会なんて私の学校生活じゃ、絶対に縁の無い所だと思ってたから、場所を良く覚えてなかった。勝手に最上階にあると思ってたから、一階にあると言われて、泣く泣く一階に戻った。エレベーター位付けてくれれば良いのに。

もしかしたら、秋山君の話じゃなくて、私の頭脳明晰を見込んで、生徒会にスカウトとか・・・ってそんなわけあるか、なんて一人で突っ込んでみたりして、緊張を解そうとしたけど上手くいかなかった。

扉をそっと開けて中を覗いてみた。

部屋の中には生徒会長以外、誰もいないみたいだった。

生徒会長は昼休みなのに、部屋の中央に据えられてる机で仕事をしてた。

書類が山積みになってる。私が昼休み勉強するとしたら、追試の時くらいなのに。

「いつまでそうしてるの?中に入ったら?」

生徒会長は顔も上げず言った。

「すいません」

私はおずおずと部屋に入った。