朝礼が終わって帰ろうとすると、知らない三年生が私に話しかけてきた。

「あなたが千田さん?」

「そうですけど。ええと」

「ちょっと話があるんだけど良い?」

「今ですか?私は大丈夫ですけど」

「今じゃ無くて昼休み」

「じゃあお弁当食べたらで良いですか?」

「それで大丈夫」

「あの、ちょっと待って下さい。私、先輩の名前も何も知らないですけど」

「話があるのは生徒会長、だから生徒会長室に来て。お昼休みに」

知らない先輩はそれだけ言うと、三年生の校舎の方に行った。