寂しいって、前の距離感に戻っただけじゃない。まぁ、あんなあからさまな態度じゃなかったけど。



そして、もう1つ気がかりな事は、湊は、わたしが来てからソファで寝ているのだ。



『夏希さんは、ベッド使ってください。俺、ソファで寝るんで』



と。居候のわたしがソファで寝ると言っても聞き入れてもらえず、ダブルベッドなんだから、一緒に寝ようと提案しても頑なに拒否したのだ。



1人であの広いベッドを占領して、家主をソファで寝かせるなんて、酷すぎる。



そうだ、今日は、もうこのままソファで寝ちゃえばいいんじゃん。そうすれば、湊は、ベッドで寝るしかないもん。



わたしは、急いで髪を乾かし、タオルケットを持ってきてソファに横になった。




時刻は、22:45。
いつもより、少し寝るのは早いが、週明けで仕事ということもあり、目を瞑るとすぐに寝れそうだ。



ベッドは、新しい家が決まって引っ越す時に大変だから、敷布団だけでも、買おうかななんて考えながら、いつの間にか夢の中に堕ちていた。