「本当にこれっぽっちも未練なんてないからね!っていうか、真奈美にもずっと未練ないって言ってたんだけど!」
「あれー、そうだっけ」
白々しい顔をしている真奈美。わざとあの合コン連れて行ったな。
「まぁ、でもイケメンくんが迎えに来てくれて、住む家まで決まったんだからいいじゃない」
「ちょ、」
「なんですか、その話!?」
「いや、」
真奈美のやつ!!美琴ちゃんは、目をキラキラさせ、わたしを見る。
「この子、今同棲中なの」
「ど、同棲って!!同居です、同居!!」
「いつの間にそんな相手出来たんですか!?」
「いつの間にっていうか、金曜日からいろいろあって、」
わたしは、簡単に美琴ちゃんに金曜日からの出来事を説明した。その間ずっと、美琴ちゃんの目はキラキラしていた。
「素敵すぎます!!なんですか、その漫画みたいな出来事は!」
「漫画って、」
やや興奮気味の美琴ちゃんに、苦笑いだ。