「でも、社長の息子さんですし、きっと仕事出来る方ですよ!」
「分からないわよ。甘やかされて育ってたら、我儘で横暴で、仕事の出来ない人かもしれないし」
「もう、真奈美!口が悪すぎだからね 」
「普通よ、普通」
これで、普通って、、、。
「真奈美先輩の口調が急に優しくなっても怖いです」
「今なんて?美琴!」
「きゃー、夏希先輩助けてください!真奈美先輩の顔が怖いです」
「ちょっと、喧嘩売ってんの!?」
わたしを挟んで、周りに聞こえないようにじゃれあってる2人。今日の受付も平和だ。
社長の息子が、仕事が出来ても出来なくても、わたしの仕事は変わらない。まぁ、美琴ちゃんの言う通り、社長の息子なら仕事もきっと出来ると思う。
社長は、仕事も出来て、社員にも優しくて、トップに立つ人が尊敬出来る人で、良かったと心から思う。