「でも、家見つかるまでだからね」
「俺は、ずっと居てくれていいんですけどね」
「また、そんな事言って!!」
早いとこ家見つけて、迷惑かからないようにしないとな。やっぱり、和真と湊では迷惑かけていい度合いが違う。
「そうと決まれば、早く出て行って」
「ちょっと、そんなすぐに追い出さなくてもいいでしょ!!」
「俺、今から彼女とデートだから」
「はぁ!?」
ちょっと、酷くない!?和真を睨めば、フイッと顔を逸らされた。
「じゃあ、夏希さん着替えて行きましょうか」
「え、なんで着替えるの?このままでいいじゃん」
「全然良くないんで。早くしてください」
「っ、分かったわよ」
有無を言わせない湊の態度に、わたしは着替えのためにリビングを出た。