「湊、昨日から、スキンシップが多すぎる!!」
「夏希さんには、これぐらいしないと伝わらないって事に気付いたんで」
「はぁ、」
本当に、この子は。変にドキドキさせてくる。
「何その距離感」
「あ、和真!って、それわたしの荷物」
「あー、まとめといたよ」
「はっ?」
和真の手には、わたしがこの家に来る時に持ってきた荷物がまとめられていた。
「ちょっと、追い出す気!?」
「追い出すって、3ヶ月だぞ。引き取ってくれるって言ってるんだから、大人しく湊の家に行けよ」
「なんでそうなるの!!家族じゃない!!お姉ちゃんが困ってたら助けるのはあたりまえでしょ!?」
「もう、充分助けただろ」
一向に引いてくれない和真。わたしも引かず2人で「行け」「行かない」の言い合いを繰り返していた。