────


「お……ろ!……きろ!起きろー!!」


「んー、ん?」


「ったく、何時まで寝るつもりだよ」


「ん、何時ー?」


「昼の12時!」



12時?


「えっ!!12時!?」


「んー、どーしたの?」



和真に起こされ、時間を聞いてびっくりしたわたしは、飛び起きた。その勢いで隣で寝ていた湊も目を覚ました。



「仲良く2人で寝てたみたいだけど、家の主がソファって酷くない?大体、姉ちゃんはいつまでこの家にいるんだよ。休みなら不動産会社に行って、家探して来いよな」


「シャワー浴びて来よーっと」



グチグチとうるさい和真を無視して、ベッドから降りる。早く浴室に逃げよう。




「はぁ、湊からも何か言ってくれよ」



和真は、湊に助けを求めている。湊の事だから無視するんだろうけど。