なんて、考えても仕方ない。
「シャワー浴びよ」
そう思い、湊を起こさないようにベッドから降りようとすると、ガシッと腕を掴まれた。
「え、」
「どこ行くの、?」
まだ寝惚けているであろう湊は、舌足らずな声だ。
可愛いなんて言ったら、絶対殺される。
「シャワー浴びに行くだけ」
「もうちょっと、横に居て」
「ちょ、もう、湊〜〜!!」
わたしは、またベッドに逆戻りで、湊に抱きしめられている。すぐに、スヤスヤと湊の寝息が聞こえる。
「憎めないんだよね」
湊の寝顔を見ていたらわたしも眠くなってきた。
早くシャワー浴びたいけど、まだ8時だし、今日は、仕事も休みだから、もうちょっと寝てもいいかな。
気付けば湊と一緒にわたしも寝てしまっていた。