「生地に敷き詰められるのは、フルーツのジャムやチョコレートのクリームなど、作る人によって違うんだ。フルーツ系なら紅茶にも合うし、チョコレート系ならコーヒーにも合うよ」
みどりは「Molto buono(とてもおいしい)」と言いながら、ロヴィーノの言葉を聞いていた。ロヴィーノはカプチーノを飲んでいる。
みどりはその様子をじっと見つめた。黄色いマグカップでカプチーノを飲んでいるロヴィーノ。ずっと見ていられるほどきれいだ。絵に残したいほど、美しい。
「Cosa e' successo?(どうしたの?)」
ロヴィーノが微笑む。みどりは「えっ!?えっと……」と目を泳がせた。ロヴィーノはそんな様子のみどりを見て、クスクスと笑う。
「あの!どうして、ロヴィーノさんは私の気持ちにすぐ気付くんですか?」
見とれてしまったことを誤魔化そうと、みどりはずっと気になっていたことを訊ねる。
ロヴィーノは、どれだけみどりが隠そうとしても内に秘めた感情に気付く。それがみどりにとってとても不思議だった。友達は誰一人気付かないのに……。
みどりは「Molto buono(とてもおいしい)」と言いながら、ロヴィーノの言葉を聞いていた。ロヴィーノはカプチーノを飲んでいる。
みどりはその様子をじっと見つめた。黄色いマグカップでカプチーノを飲んでいるロヴィーノ。ずっと見ていられるほどきれいだ。絵に残したいほど、美しい。
「Cosa e' successo?(どうしたの?)」
ロヴィーノが微笑む。みどりは「えっ!?えっと……」と目を泳がせた。ロヴィーノはそんな様子のみどりを見て、クスクスと笑う。
「あの!どうして、ロヴィーノさんは私の気持ちにすぐ気付くんですか?」
見とれてしまったことを誤魔化そうと、みどりはずっと気になっていたことを訊ねる。
ロヴィーノは、どれだけみどりが隠そうとしても内に秘めた感情に気付く。それがみどりにとってとても不思議だった。友達は誰一人気付かないのに……。