うんざり顔でこちら見返す彼に
にっこり笑顔を向ける


「…はぁ、まったくきみは昔から変わんないよ…」


寝転んだまま根負けしたようにため息を溢す


「そう?」

「うん。…まぁ、そういうとこが好きなんだけどね」







ぽそりと付け加えられた言葉に

きょとんと

不意をつかれる



「今好きって言った?」

「…さぁね」

「言ったよね?」


照れたようにふいっとそっぽを向く彼

私はそんな彼の体に飛び付く


「うっ、おも…っ」

「女の子に重いは禁句」


「急に上に乗ってこないでよ
衝撃すごいから」

「ねぇ、それよりも
好きって言ったよね?」

「……そんなに鼻息荒くするほどのこと?」

「だって、いつも恥ずかしがるでしょ」