「じゃあ次は、ネックイ」
「ネックイってなに?」
「ネクタイをこう…くいって引っ張って
引き寄せてちゅーしたりすることみたい」
スマホの検索結果を伝えると彼は不思議そうに首を傾げる
「わざわざネクタイ使ってする意味ある?
普通にすればいいのに」
「そこにつっこんだら負けだよ」
クローゼットから持ってきたネクタイを
彼に装備させる
仕事でもないのに…っと
着用を嫌がる彼にシャツと一緒に強引に押しつけた
用意を済ませた彼の前に立って
ネクタイに手をかける
「いくよー。はいっ」
ぐぃーっ
ぎゅーっ
「ちょっ、引っ張りすぎっ
死ぬ。死ぬから!ほんとにっ」
加減が分からず
勢いよく引っ張ってしまい
変な風に絡まったネクタイ
誤って彼の首を締めかけてしまう
苦し気な表情を浮かべる彼
慌ててネクタイをほどく
…あれだ
散歩終わり帰宅を拒否する犬のリードを
無理矢理引っ張る飼い主みたいな
「…これは一歩間違えたら殺人案件だよ」
ごほごほと咳き込みながら
かすれた声で呟く彼の隣で
再びスマホを取り出す私
「ネクタイの扱いは慎重に、っと」
「ネックイってなに?」
「ネクタイをこう…くいって引っ張って
引き寄せてちゅーしたりすることみたい」
スマホの検索結果を伝えると彼は不思議そうに首を傾げる
「わざわざネクタイ使ってする意味ある?
普通にすればいいのに」
「そこにつっこんだら負けだよ」
クローゼットから持ってきたネクタイを
彼に装備させる
仕事でもないのに…っと
着用を嫌がる彼にシャツと一緒に強引に押しつけた
用意を済ませた彼の前に立って
ネクタイに手をかける
「いくよー。はいっ」
ぐぃーっ
ぎゅーっ
「ちょっ、引っ張りすぎっ
死ぬ。死ぬから!ほんとにっ」
加減が分からず
勢いよく引っ張ってしまい
変な風に絡まったネクタイ
誤って彼の首を締めかけてしまう
苦し気な表情を浮かべる彼
慌ててネクタイをほどく
…あれだ
散歩終わり帰宅を拒否する犬のリードを
無理矢理引っ張る飼い主みたいな
「…これは一歩間違えたら殺人案件だよ」
ごほごほと咳き込みながら
かすれた声で呟く彼の隣で
再びスマホを取り出す私
「ネクタイの扱いは慎重に、っと」