まただ。

最近は俺が手を伸ばすとこうして距離をとるのだ。

「歩…」

腕をひいてソファに押し倒すと、胸をおして顔を反らす。

「だからあの日だから無理だってば」

「途中までならいいだろ?」

「だ…め…」

いいかけた彼女の唇を強引に塞ぐ。

さっき浴室で反省したのに、やはり目の前の彼女に触れたくて仕方がない。

俺がフェロモン半端ないなら歩だって同じだ。

俺が愛すれば愛するほど、彼女の色気だって外でもだだもれだ。