ピピピピッピピピピッ
ガシャン
目覚まし時計を止めて、ベッドから立ち上がる。
今日から、新学期が始まる。
いつも通り身支度を整えて家を出る。
フワッ
家を出た瞬間暖かい風が花彩を包み込む。
まるで頑張れって言ってるみたいに。
『行ってきます。』
花彩はその風に呟いて、高校へと向かう。
高校に近づくにつれて目立つ花彩。
当たり前だ。
こんな派手な髪色の生徒は花彩以外誰もいない。
『雫井さんだ。可愛い。』
『めちゃくちゃ美人。』
『彼氏いるのかな?俺狙っちゃおうかな?』
『ばーか。お前みたいなのが釣り合うわけねえだろ。』
『髪染めてるのになんであんなにさらさらなの!?』
『あそこまで可愛いと嫉妬の域超えてもはや尊敬だよね。』
『わかる~。』
『めちゃくちゃ花彩ちゃんと仲良くなりたいんだけど。』
『今年は同じクラスがいいな~。』
男女関係なしにあちらこちらから聞こえてくる声。
入学当初から続くこの光景にも慣れた。
初めはただ怖かった。
悪口言われてるのかなって。
でも、そうじゃないって気づいた。
皆花彩を褒めてくれてるんだって。
嬉しいに決まってる。
でも、花彩は美人でも可愛くもない。
花彩のことを高嶺の花みたいな扱いするけど全然そんなんじゃないんだから、仲良くしたいって思ってくれるなら普通に声掛けて欲しいのに。
ちなみに自分からは絶対声かけれない。
遠巻きに見られてるから、なんとなく声かけづらいよね。
クラスを確認するために掲示板に向かう。
2年a組。
どうせ担任はあの人だろう。
そう思いながら、教室に向かう。
廊下でも、花彩を賛美する声は止まらない。
それを聞きながら、ぼーっと廊下を歩いてる時だった。
『久しぶり!ヤンキー娘!』
どこかで聞いたことのある声だ。
声のした方を見ると、この前川の近くで会った無駄に顔の整ってる男が白衣を着て立っていた。
『あ、新崎徹。』
『え、ちょっと。仮にも俺ここの養護教諭なんだけど。呼び捨てって何!?呼び捨てって。しかもご丁寧にフルネームで。覚えてたことは褒めてあげる。』
と言いながら、新崎徹はあの可愛い笑顔を見せてきた。
『嬉しそうだけど?』
『そら嬉しいよ。学校一の美少女に覚えてもらってたんだから。』
『そう。』
『相変わらず冷たいね。てゆうか花彩モテすぎ。あの時も、めちゃくちゃ顔整ってるなとは思ってたけど、まさかここまでだとは思わなかった。廊下歩いてても、花彩ちゃん可愛いって声ばっかり聞こえてくる。』
『別にモテてないけど。』
『いや、モテてる。さっきから男子の視線が痛い。すごい睨まれてるんだけど。』
『そう。』
そう言って歩きだそうとすれば、
『いや、待って待って。』
『何?』
『驚かないの?この前会った男が養護教諭で、自分の通ってる高校にいるんだよ?運命だとか思わないの?』
新崎徹ってこんなめんどくさい男だったんだz。
『別に思わないけど。なんであの時教えてくれなかったの?』
『だって、教えたら面白くないでしょ?高校で運命的に再会した方がドキドキするじゃん?』
はぁ。何言ってるんだろ。
『そう。』
『保健室いつでも来てね?俺で良ければ相談のるから!』
『ありがとう。』
めんどくさいので、とりあえずそう言って、花彩は今度こそ教室に向かって歩き出した。
ガシャン
目覚まし時計を止めて、ベッドから立ち上がる。
今日から、新学期が始まる。
いつも通り身支度を整えて家を出る。
フワッ
家を出た瞬間暖かい風が花彩を包み込む。
まるで頑張れって言ってるみたいに。
『行ってきます。』
花彩はその風に呟いて、高校へと向かう。
高校に近づくにつれて目立つ花彩。
当たり前だ。
こんな派手な髪色の生徒は花彩以外誰もいない。
『雫井さんだ。可愛い。』
『めちゃくちゃ美人。』
『彼氏いるのかな?俺狙っちゃおうかな?』
『ばーか。お前みたいなのが釣り合うわけねえだろ。』
『髪染めてるのになんであんなにさらさらなの!?』
『あそこまで可愛いと嫉妬の域超えてもはや尊敬だよね。』
『わかる~。』
『めちゃくちゃ花彩ちゃんと仲良くなりたいんだけど。』
『今年は同じクラスがいいな~。』
男女関係なしにあちらこちらから聞こえてくる声。
入学当初から続くこの光景にも慣れた。
初めはただ怖かった。
悪口言われてるのかなって。
でも、そうじゃないって気づいた。
皆花彩を褒めてくれてるんだって。
嬉しいに決まってる。
でも、花彩は美人でも可愛くもない。
花彩のことを高嶺の花みたいな扱いするけど全然そんなんじゃないんだから、仲良くしたいって思ってくれるなら普通に声掛けて欲しいのに。
ちなみに自分からは絶対声かけれない。
遠巻きに見られてるから、なんとなく声かけづらいよね。
クラスを確認するために掲示板に向かう。
2年a組。
どうせ担任はあの人だろう。
そう思いながら、教室に向かう。
廊下でも、花彩を賛美する声は止まらない。
それを聞きながら、ぼーっと廊下を歩いてる時だった。
『久しぶり!ヤンキー娘!』
どこかで聞いたことのある声だ。
声のした方を見ると、この前川の近くで会った無駄に顔の整ってる男が白衣を着て立っていた。
『あ、新崎徹。』
『え、ちょっと。仮にも俺ここの養護教諭なんだけど。呼び捨てって何!?呼び捨てって。しかもご丁寧にフルネームで。覚えてたことは褒めてあげる。』
と言いながら、新崎徹はあの可愛い笑顔を見せてきた。
『嬉しそうだけど?』
『そら嬉しいよ。学校一の美少女に覚えてもらってたんだから。』
『そう。』
『相変わらず冷たいね。てゆうか花彩モテすぎ。あの時も、めちゃくちゃ顔整ってるなとは思ってたけど、まさかここまでだとは思わなかった。廊下歩いてても、花彩ちゃん可愛いって声ばっかり聞こえてくる。』
『別にモテてないけど。』
『いや、モテてる。さっきから男子の視線が痛い。すごい睨まれてるんだけど。』
『そう。』
そう言って歩きだそうとすれば、
『いや、待って待って。』
『何?』
『驚かないの?この前会った男が養護教諭で、自分の通ってる高校にいるんだよ?運命だとか思わないの?』
新崎徹ってこんなめんどくさい男だったんだz。
『別に思わないけど。なんであの時教えてくれなかったの?』
『だって、教えたら面白くないでしょ?高校で運命的に再会した方がドキドキするじゃん?』
はぁ。何言ってるんだろ。
『そう。』
『保健室いつでも来てね?俺で良ければ相談のるから!』
『ありがとう。』
めんどくさいので、とりあえずそう言って、花彩は今度こそ教室に向かって歩き出した。