「鈴華?」
「……っ」
そんな私の異変に気付いたのか、ゆっくりと距離を開けて顔を覗き込んできた。
すぐそばまで優翔の顔が近づいてきており、恥ずかしくて顔が熱くなってしまう。
「珍しい、そんな反応して」
「やっ…」
恥ずかしいのに、優翔は私の頬に触れてきて。
さらに照れるようなことをしてきた。
絶対わざとである。
「さっき、どうして途中で口閉じたの?
俺に教えて」
嬉しそうな顔。
すでにバレているような気がする。
「言わない」
「言えないの?」
指で頬を撫でてきて、先ほどよりも熱が帯びる。
恥ずかしい。
早く逃れたいけれど。
口にするほうがもっと恥ずかしいことである。