「楽しかったー!
この後どうしますか?」

「まだ時間あるし、ご飯でも食べに行こうか!」



カラオケを終えると、さらに意気投合していた槇原先輩とみっちゃん。

この後もまだ遊びたい様子だったけれど───



「あ、私は…」
「俺たちは帰る」


私だけでなく、山城先輩も乗り気じゃなかったようで。

ふたり同時に断る態勢に入っていた。



「……そうか、わかった。
ふたりとも幸せにな!」

「鈴華、このチャンス逃したらダメよ!?」


何やらふたりが誤解しているように見えるのは気のせいだろうか。

心なしか目が輝いているように見える。


「雪夜、行くぞ」
「は、はい…!」


早く帰りたいのだろう、山城先輩に名前を呼ばれたため慌てて彼についていく。