「それが俺?」
「……え?」


私は優翔しか好きになれないのだろうと本気で思っていると、突然わけのわからないことを言いだす山城先輩。



「だから昼休み、俺を起こしてきたのか」

「な、何言ってるんですか?あれは山城先輩がベンチから落ちたのに寝ていたので…」

「冗談。そんなの知ってる」


冗談……真顔で冗談を言われたところでわかるわけがない。


「何なんですか、もう…」
「で?結局飲み物はどれにするんだ」


私が呆れると、話を戻してきた山城先輩。
やりたい放題である。



「じゃありんごジュースで…」
「なんだ、フロートにしねぇのか」

「アイスの気分じゃないんで」

「仕方ねぇから俺のやるよ、美味しいからとりあえず食え」


アイスの気分じゃないと言っているのに。
意外と強引な人である。