「へぇ、彼氏募集中なんだ?」
「ち、違います…!」


募集中ではないというのに、みっちゃんが変なこと言ってくるから。

山城先輩が少し馬鹿にしたように笑ってきたのだ。



「神田と付き合ってねぇんだ」
「ゆ、優翔とは幼なじみってだけです!」


最悪だ。

突然山城先輩がそんなことを言うものだから、つい頬が熱くなってしまい。


照れてしまった私。
絶対鋭い人だったら今の反応でバレたことだろう。


「ふーん、まあいいや」

けれど山城先輩は特に反応を示すわけでもなく、ようやく店内へと移動する。


「瑞樹ちゃんは何飲む?」
「えーっ、どれにしようかなぁ」


部屋に案内されるなり、槇原先輩とみっちゃんが隣同士で座ってしまい。

結果、山城先輩と必然的に隣同士になった。