「やーっぱりかわいい」
「……え?」


温かな気持ちで自分の席に着くと、前の席に座ったみっちゃんがニヤニヤ笑っていて。



「普段ツンツンしてる分、鈴華が素直になった時って最高にかわいいよね。いつもは美少女って感じだけど」

「い、痛いよ…!」



さらには頬を軽くつねってくるものだから、わざと痛いアピールをする。



「本当に神田って鈴華のこと好きだよね」
「なっ……!?」

やっと手を離してくれたかと思えば、今度は絶対にありえないことを口にしてきた。


慌てて首を横に振る。


「そんなことない。
ただ幼なじみだから優しくされるだけで…」

「どう考えても神田は鈴華しか見えてないね。今日男と遊ぶって言ってみたら?

面白いもの見れるかもよ」

「面白いもの…?」


そんなこと言われてもまったく想像がつかない。