あの後もずっと、他クラスの女子と話していたのかな。

気を悪くしちゃったかな。
このまま呆れられ、離れていったらどうしよう。


優翔自身、私の態度に限界が訪れている恐れだってある。


「……謝ろう」

謝って許してもらえるかわからないけれど。
そろそろ怒らせてしまいそうで怖い。


わかっているなら最初からあんな態度、とらなければいい話なのに。


何度も自分はバカだと繰り返しながら、重い足を動かして教室に戻る。


「あっ、鈴華やっと戻ってきた!
どこ行ってたの」


真っ先に私に気がついたのはみっちゃんで。
他のグループの女子に混ざり、一緒に食べていた。


「ご、ごめん…」

ひとつ年上の先輩とパンを食べていた、だなんて言えるはずもなく。

ただ謝るしかできなかった。