「秋鳴!」

「なんだよ」

「この前はありがとう
ひな喜んでくれた!」

「そりゃ良かったな」


大学の廊下でばったり出くわした秋鳴に
結果を報告する


秋鳴に根気強く教えて貰ったかいがあって
中々に上達したパンケーキの腕前


二日前のひなの誕生日には
納得のいく出来映えのパンケーキを
無事に出すことができた


「『秋君のパンケーキと同じ味だ』って喜んでくれた」

「材料同じなら味は大してかわんねーよ」

「いやいや、かわるかわる
私が作ったやつ美味しくなかったもん」

「普通に食えただろ。あれだって」

「…そんな事言うの秋鳴だけだよ」


…うれしいけど

あれは絶体まずかった