Side.H
*..*
人が涙を流すのを美しいと思ったことはある?私は無い。特に、男の人が流す涙なんて女々しくて嫌いだと思っていたのに、、、。
気づけば自分も呼応するように何かが胸の中で動いた気がした。だけれど私はその原因を知らない。
*..*
お父様からの提案はいつだっていきなりだ。いきなり、藤原樹詩と言う人と私を許嫁にして今日がお見合いの日だと言ってホテルまで引っ張ってきた。
そこに居たのは見た目は結構好みである。うん、割とすき、どころの話では無いかもしれないな。
でも私には好きな人がいるしね。
なんて思っていたのに、
「……ヒメ、さん、、、?」
目の前の男が……藤原樹詩が涙を流す様子をみて妙に心が揺さぶられた。
なんでだろう、別に一目惚れとかっていう話ではない。だけど、なんだか、懐かしい。そして疑問が1つ。
『あなた、どうして私のあだ名を知っているの?』
私の名前は氷室陽芽。陽芽をヒメと読めることから家族や1部の親しい人間にはヒメちゃんと呼ばれている。
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人が涙を流すのを美しいと思ったことはある?私は無い。特に、男の人が流す涙なんて女々しくて嫌いだと思っていたのに、、、。
気づけば自分も呼応するように何かが胸の中で動いた気がした。だけれど私はその原因を知らない。
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お父様からの提案はいつだっていきなりだ。いきなり、藤原樹詩と言う人と私を許嫁にして今日がお見合いの日だと言ってホテルまで引っ張ってきた。
そこに居たのは見た目は結構好みである。うん、割とすき、どころの話では無いかもしれないな。
でも私には好きな人がいるしね。
なんて思っていたのに、
「……ヒメ、さん、、、?」
目の前の男が……藤原樹詩が涙を流す様子をみて妙に心が揺さぶられた。
なんでだろう、別に一目惚れとかっていう話ではない。だけど、なんだか、懐かしい。そして疑問が1つ。
『あなた、どうして私のあだ名を知っているの?』
私の名前は氷室陽芽。陽芽をヒメと読めることから家族や1部の親しい人間にはヒメちゃんと呼ばれている。