「へぇ、陽芽は特進科ってのは知ってたけど成績が1番なんだ、凄いな。」

『別に普通よ。それよりあなたこそ体力テスト全校1位だって聞いたわ。私は運動が出来ないから憧れるわ。』

「それは嬉しいな。そういえば特進科には俺の知り合いもいるんだ。」



少し話をして、お互いが打ち解けて来た少し後、お父様が樹詩を呼び出した。


不思議そうな顔をしていたのがお父様にバレていたのかは知らないけれど、「男同士の秘密の話だ」、なんて笑われたらなんとも言えないじゃない？


というかこの空間、私と樹詩の家族だけなんだけど…どうしよう。