「OKだろ?いいから一緒に帰ろ」

「あたし方向ちがいます」

「そう。そしたらこっちいくわ」

「ちょっと先輩・・・」

誰もOKしてないのに先輩は私の隣に来て一緒に歩いてた。

私は嫌だったよ?

でも亮の笑顔見て私は嬉しかった。

なぜかわからないけど嬉しかった――



「そういえば名前は?」

「中平美雨」

「俺は水野亮」

「ふぅん」

「なんだよそれって!!」

「じゃあ美雨って呼ぶ。
 お前は亮って呼べ」