「涙ー、クラス替えの紙早く見に行こうー!」


はいはい...

今日から待ちに待った新学期。
新しいクラスに新しい友達...

そんな中、まさかこんなことが起こるなんて...





私の学校は世の中でいう、中高一貫校。
つまり、6年間同じ学校ということで...

私のたった一人の親友、"水谷 杏莉(ミズタニ アンリ)"

茶髪のショートヘアが良く似合う、元気な子。
身長は低めだけど、中学の時からモテる。




そして、この私。

"佐藤 涙(サトウ ルイ)"
栗色のストレートロングヘアで身長は割と高め。
勉強は全くできない、どこにでもいるような女子高生。


自覚症状はないけど、杏莉がいうにはモテるらしい...




「涙、涙ー!!」

「杏莉、どうしたの?」
「また今年も一緒のクラスー♪」

「マジで?四年間連続じゃん」



「やっぱ、私たちって運命だー」
「あ、そうですねー...」


どうも杏莉のハイテンションにはついていけない...





「そういえばさー、今年は外部から新しい子入ってくるよねー。」
(かっこいい子がいますように...)


「杏莉...かっこいい男の子探すつもりじゃないよね?」

「ち、違うってばー!!」


(やっぱり...完璧に図星)