「飛鳥!起きなさい。遅刻するわよ?」
お母さんの声が聞こえる。そういえば、今日から学校なんだ。
春休みが終わる悲しみと、新学期になる楽しさが入り混じっている。
最初は、違和感しかなかった制服。。。今じゃ、着慣れてしまった。そりゃ、一年も通ったら、慣れるよね。
そんなことを思いつつ、ささっと着替え、階段を降りた。
「飛鳥、昨日も言ったでしょ?新学期からは、ちゃんと起きなさいって。もう高校二年生でしょ?
自覚を持ちなさい。」
いつも朝は言い争いになる。新学期で、ワクワクな気持ちをお母さんに壊されたくない。
私は、お味噌汁だけ飲んで、家を出た。
歩いて10分の学校。近いとも遠いとも思わない
そんな登校時の楽しみが一つだけある。
幼馴染の梨子と、一緒に行くことだ。
梨子は、小学校の時から仲が良かった。
内交的で、人付き合いが苦手な私とは対照的に、社交的で、みんなと仲が良い。おまけにモテる。なんで、タイプの違う私たちが釣り合うのかたまに考えてしまう。いや、正反対だから、逆に釣り合うのかもしれない。
「飛鳥〜待ってよー!」この声は、梨子だ。。
しまった、考えることに集中しすぎて、梨子の家を通り過ぎてしまった。
「ごめんごめん。うっかり!」と、謝ることしかできなかった。
「飛鳥、どうかしたの?」と聞かれて、なぜそんなことを聞かれるのか理解ができない。なんて返せばいいか迷っていると、気を利かせて梨子が、
「あ、ほら、飛鳥ってさ?うっかりしてたとか、そういうタイプじゃないでしょ?」と言ってくれた。なるほど、やっと理解した。
「あ、そうかもー。考え事しててさ?」もし、何を考えていたのか聞かれたら、どうしようかと迷っていると、案外、「考え事って?なにを?」と聞かれた。まだ答えがまとまっていないから、とりあえず、「んー。新学期のこととか。」と、答えた。
そのあとは新しいクラスについて話しながら学校へ向かった。
いざ、ついてみると、緊張感が湧いてくる。誰と一緒になるのか、梨子とは、同じクラスになれるのか、不安だ。私の場合、好きな人はいないから恋愛面での心配はない。
「飛鳥!同じクラスだね!」と言って、梨子が、ハイタッチのポーズをしている。そう言われてから、クラス発表ボードを見ると、確かに一緒だった。高橋と立花だから、確かめやすい
お母さんの声が聞こえる。そういえば、今日から学校なんだ。
春休みが終わる悲しみと、新学期になる楽しさが入り混じっている。
最初は、違和感しかなかった制服。。。今じゃ、着慣れてしまった。そりゃ、一年も通ったら、慣れるよね。
そんなことを思いつつ、ささっと着替え、階段を降りた。
「飛鳥、昨日も言ったでしょ?新学期からは、ちゃんと起きなさいって。もう高校二年生でしょ?
自覚を持ちなさい。」
いつも朝は言い争いになる。新学期で、ワクワクな気持ちをお母さんに壊されたくない。
私は、お味噌汁だけ飲んで、家を出た。
歩いて10分の学校。近いとも遠いとも思わない
そんな登校時の楽しみが一つだけある。
幼馴染の梨子と、一緒に行くことだ。
梨子は、小学校の時から仲が良かった。
内交的で、人付き合いが苦手な私とは対照的に、社交的で、みんなと仲が良い。おまけにモテる。なんで、タイプの違う私たちが釣り合うのかたまに考えてしまう。いや、正反対だから、逆に釣り合うのかもしれない。
「飛鳥〜待ってよー!」この声は、梨子だ。。
しまった、考えることに集中しすぎて、梨子の家を通り過ぎてしまった。
「ごめんごめん。うっかり!」と、謝ることしかできなかった。
「飛鳥、どうかしたの?」と聞かれて、なぜそんなことを聞かれるのか理解ができない。なんて返せばいいか迷っていると、気を利かせて梨子が、
「あ、ほら、飛鳥ってさ?うっかりしてたとか、そういうタイプじゃないでしょ?」と言ってくれた。なるほど、やっと理解した。
「あ、そうかもー。考え事しててさ?」もし、何を考えていたのか聞かれたら、どうしようかと迷っていると、案外、「考え事って?なにを?」と聞かれた。まだ答えがまとまっていないから、とりあえず、「んー。新学期のこととか。」と、答えた。
そのあとは新しいクラスについて話しながら学校へ向かった。
いざ、ついてみると、緊張感が湧いてくる。誰と一緒になるのか、梨子とは、同じクラスになれるのか、不安だ。私の場合、好きな人はいないから恋愛面での心配はない。
「飛鳥!同じクラスだね!」と言って、梨子が、ハイタッチのポーズをしている。そう言われてから、クラス発表ボードを見ると、確かに一緒だった。高橋と立花だから、確かめやすい