こんなんでもかなり気合いいれて言ったのに
「次、俺が言えばいいの?」
「う、うん…」
ま、まあいいや
せいぜい言い慣れてない愛の言葉で悶絶するがいい!
「じゃ」
「…へ?」
「愛してる」
不意に引き寄せられたかと思えば
耳許でいつもより低い声で囁かれる
…
…
体を離したあいつは
耳を押さえる私を見下ろして
ほくそ笑んだ
「俺の勝ちな
夕飯は肉でよろしく」
そう言って何ごともなかったように
また雑誌を読みはじめた
「…」
私はテーブルの上に置いてあった手鏡をとって
自分の顔を確認
「…くそぅ」
うめき声をあげる
鏡にうつった真っ赤な自分の顔が悔しそうに歪んだ
「次、俺が言えばいいの?」
「う、うん…」
ま、まあいいや
せいぜい言い慣れてない愛の言葉で悶絶するがいい!
「じゃ」
「…へ?」
「愛してる」
不意に引き寄せられたかと思えば
耳許でいつもより低い声で囁かれる
…
…
体を離したあいつは
耳を押さえる私を見下ろして
ほくそ笑んだ
「俺の勝ちな
夕飯は肉でよろしく」
そう言って何ごともなかったように
また雑誌を読みはじめた
「…」
私はテーブルの上に置いてあった手鏡をとって
自分の顔を確認
「…くそぅ」
うめき声をあげる
鏡にうつった真っ赤な自分の顔が悔しそうに歪んだ