「そっかそっかー」


なるほど、そーゆーことね。


「俺も思うよ、蓮幸せそうだなーって!」


「だよね!」


「鈴木さんってさー、雪ちゃんのことすげー好きなんだな!笑」


「うん。雪はいつも私の味方でいてくれたから。」


いつもクールビューティーで少しきつい感じのする彼女が、雪ちゃんの話をする時だけ、表情が柔らかくなっていて、可愛いと思った。


その後は他愛のない話をして教室を移動した。


理科室に着くと、普段仲の良い奴が驚いた顔をして近づいてきた。


「お、おいお前鈴木さんと付き合ってんのかよ!!?」


「え?なんで?」


「一緒に来てたろ!?」


「あー、違う違う。蓮が鈴木さんの友達と付き合ってんだろ?だから2人にしてあげたのー。」


「あーなんだー。」


「ほんと、びっくりさせんなよー」


「まじでさ、クラスの美人の1人は蓮に取られてんのによー。鈴木さんまで彼ピ出来たら俺、俺もう…!!!」


「何言ってんだよ笑」


「とーにかーく!なんもないから!」


「よかったよかったー」


しばらくして雪ちゃんと蓮が2人で来て、冷やかされたのなんて言うまでもない。