こんにちは、澪です。


今日は蒼の家で2人で勉強をします。


この前、なんとか赤点は逃れたものの、全部ギリギリだった蒼。


7月にまたテストがあるから、今度こそ赤点とったら夏休みなしみたい。


だから、ちゃんと勉強させます笑


駅からしばらく歩くと、蒼の家があった。


初めて来た…。


ピーンポーン


おそるおそるチャイムを鳴らすと、「あ、澪、入って!」という元気な声が聞こえて少しほっとした。


お母さんとか出てきちゃったらどうしようかと思った…。


「お邪魔します、蒼?どこ?」


玄関に上がると蒼はいなかった。


私が呼ぶと


「あ、ごめん澪、ここでやろ?」


と、リビングから出てきた。


「蒼、親御さんは?」


「え、あぁ、いないよ、今日」


「あ、そうなんだ、良かった〜…」


ほっとしていると。


「何がよかったの?」


「え、だって、親御さんいなくて、挨拶しなきゃとか思ってたから笑」


「…ねえ、俺さ、一応男だよ?」


「??うん、知ってるよ。」


「…仮にもさ、男と家で二人きりだよ?」


「うん、」


「俺が澪のこと、襲うかもだよ?」