「この前、行きたがってたカフェ、行こう。」
「え!蓮くん、女の子多いから嫌だって…!!」
「うん。やだ。」
「え、じゃー、なんで…」
「彼女が頑張ってるから、ご褒美あげようかな?って。」
「っ!!蓮くん!!私、頑張る!!!」
「うん。頑張れー」
「蓮くんが棒読みなのも気にしないから!!カフェ行きたいから頑張る!!!」
「ん。頑張れ」
そう言って、ニコッと笑った蓮くんは、それはもう殺人級にかっこよかった。
ご褒美なんてなくても、蓮くんのその笑顔だけで頑張れそうな気がした。
その頃の澪&蒼
「澪…ここわかんない。」
「ねえ蒼?これさっきも説明したよね?何聞いてたの?」
「ご、ごめん、」
「ねえ蒼…テスト頑張ってよ…。」
「なんで?」
「蒼が赤点とっちゃったら夏休み補習になっちゃうじゃん。」
「うん。やだね、補習。」
「夏休み、いっぱい遊びに行けなくなるじゃんっ…だから、頑張ってよ…。」
「っ///ん。めっちゃ頑張る…。今のでまじほんと頑張れる…。だから、夏休み行きたいとこ考えといて?」
「うん。分かった。」
今日もなんだかんだ幸せな2組のカップルでした。