今日は彼方さんのお友達が来るらしい。
だから、部屋に閉じこもっていた。




しばらくしてリビングから楽しそうな声が聞こえてきたので何故か嬉しくなって1人微笑んでいた……




何時間かたった頃。私はトイレに行きたくなって……我慢できずトイレに向かう。




トイレに向かう途中、フワッとした男性とすれ違う。やばい見られた。なんて思ったが、彼は考え事でもしていたのか私に気がつくことは無く、通り過ぎて行った。




無事、トイレを済ませ。部屋に戻ろうとした時……声が聞こえてきた。それは、とてもじゃないが楽しそう。だと思えない話し声……




「彼方さん……彼女のことは……ホントなんていえばいいか……」


「幸也、ごめんな。迷惑かけて……」



「いえ、彼方さんが頼ってくれるのは嬉しいですし……俺なんかが彼方さんの役に立てるなら……いくらでも役に立ってみせます……大切な友達ですから!」



彼女?奥様のことだろうか……やっぱり彼方さんの奥様は……




「でも、彼方さん。最近元気ですし、何かいいことでもあったんですか?」



「あぁ。」



「そうですか。それなら良かったです!」



しばらく覗いていたが話しを聞いてることに心が痛くなって部屋に戻ることにした。





「ところで、遥さんのお墓……どこなんですか?」



「海がみわたせる崖のそば。」



「そう、ですか……もう、3年になるんですね……」




なんて会話をしていたなんて知らずに。