……
……
……



『手助けはできる』



………………助けて、くれる?




この真っ暗な場所から


出口も光もなにもない


ひたすらに暗くて冷たくて


息をするのもままならない



この場所から



抜け出せる?




…………そうなら…




『助けて欲しい』




その一言が口から溢れそうになって


だけど、ぐっと堪えた




「……っ」




……今さら




今さらだ




……今さら、あのひとに頼るの?


たくさんひどい事を言ったくせに


都合がいい時だけ、手の平を返すの?



…………甘えるなんて




許されない




「…」




揺らぐ意思、そこから顔を覗かせる本音



……知らなければ良かった


気付かなければ良かった



ずっと……




「……うっ」




どうしたらいいの



だれか、教えて




この日もまた


布団にくるまりながら


私はひとり泣き続けた