衝動的に

手に取ったカッターナイフで自分の腕を切りつける


「…っう、……うぅ…っ」


痛い


痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い


涙が止まらない


伸びた線から赤い血がじわじわ滲んで
溢れてぽたぽた零れ落ちる



…でも、死ねるほどの傷はつけられない

人はこの程度の傷じゃ死なない


結局私は死ぬのが怖いの?


生きてることが怖いと辛いと苦しいと思ってるのに

終わらせたいと思っているのに



……。



まぶたが重くなってきて、目を閉じる

ほどなくして意識を眠りの中に落とした