「人は弱くて脆い
だけどそれだけじゃない
強さも兼ね備えてる」


「泣いて、傷付いて、悲しんで、苦しんだとしても」


「それを乗り越えて、強く生きていく」



だから


榊の…神様の存在は必要ないと


姿を見せることが
出来なかったわけじゃなかったけど


最後まで榊はおじいちゃんの前に現れなかった



だけど




「……本当は、俺も一正に会いたかった」




辛いと、悲しいと、表情で声で榊は訴えた




その選択に後悔をして




「もう一度、あいつと言葉を交わしたかったんだ」




自分と同じように



もう一度を願った





人のような優しい神様