そう思いながら宇奈月さんを見たら、
「君を見ていると、本当におもしろい」

私と目があったとたんに、宇奈月さんはそんなことを言った。

「えっ?」

それに対して聞き返したら、
「どう言う訳なのか僕にもよくわからないけど、君はどうしてだか見ていて飽きないよ」

宇奈月さんは答えた。

「飽きない…」

私は褒められている、のか?

「正直なことを言うと、好きとかつきあいたいとか結婚とか、それらがどう言う意味を指差しているのかわからなかったんだ」

宇奈月さんは言った。

「意味、ですか?」

「それがどう言う感情でどうやって動いているのか、全く理解ができなかった。

交際経験はあると言えばあるけど、彼女と一緒にいてもすぐに飽きてしまっていたんだ」

マジですか…。

思わぬ発言を彼から聞かされた私は何も返せなかった。