「1ヶ月同居する相手にそこまでしてもらう必要はないと言いますか…」

「僕がしたいからしているだけだ」

そう言い返した宇奈月さんに、
「えっ?」

今度は私が首を傾げる番だった。

「夜遅くに女が1人で出歩くのはよくない。

最近は何かと物騒だ、もし君の身に何かあったらどうする?

君が何か護身術でも習っていたり、普段から何か武器を持ち歩いているんだったら話は別だが、何かあったらどうするつもりだ?」

それはつまり、心配をしていると言うことなのだろうか?

「お迎えはいらないとか、あまりそう言うことは言わないで欲しい」

「す、すみません…」

あまりにも心配そうに言うものだから、私は謝ってしまっていた。