「それじゃあ、またねー」

「また近いうちに会おうねー」

駅の前で真智子と秋と別れると、私はホームへと足を向かわせた。

腕時計に視線を向けると、10時を過ぎていた。

先にお風呂に入って寝ろって言ったんだ、待っていないに決まってる。

「今日は真智子と秋、明日は直木くんか…」

懐の中身を思うと、痛いなあ…。

お金がないって言う訳じゃないんだけど、今月に使う金額は一応は決めている。

でも2日続けてって言うのは、我ながらキツい…。

「間もなく、電車がきます」

そのアナウンスが聞こえたのと同時に、電車がきた。

電車に乗ってカバンからスマートフォンを取り出すと、メッセージがきていることに気づいた。

宇奈月さんからだった。