こりゃ、相当なまでに酔っぱらってるな…。

「すみません、ウーロン茶を1つ」

真智子が店員に注文した。

「まあ、1ヶ月なんでしょ?

その1ヶ月の間に相手のことをよく観察して、それから答えを出しなさいよ!

最終的にどうするかどうかを決めるのはさ、結香なんだから!

結香がちゃんと考えて、ちゃんと答えを出すのが1番だよ!」

「お、おう…」

面倒くさいな…。

まあ、言っていることは間違っていないからいいか…。

「結香、もし何か嫌なことがあったらすぐに嫌だって言った方がいいよ?

1ヶ月も無理して続ける必要ははないんだし」

そう言った真智子に、
「うん、わかった」

私は首を縦に振って返事をした。

「さあ、今日はもっと飲むぞー!」

空っぽのジョッキを高くあげた秋に、
「もうそれくらいにしなさい!」

私と真智子は声をそろえてツッコミを入れた。