翌日。

目を開けたら見知らぬ天井があったので驚いたがそれは一瞬で、すぐに自分が宇奈月さんの家に引っ越してきたのを思い出した。

場所が変わってもやることは変わらない。

パジャマから服に着替えると、タオルとメイクポーチを持って自室を出た。

顔を洗って簡単にメイクを済ませると、自室へと戻った。

カバンにメイクポーチと充電を済ませたスマートフォンを入れた。

後は財布、折り畳みの傘…よし、あるな。

カバンを手に持つと、自室を後にした。

そのとたん、リビングからいい匂いがしていることに気づいた。

リビングに顔を出すと、テーブルのうえに並んでいる朝ご飯に驚いた。

フレンチトーストにサラダ、コンソメスープ、ヨーグルトだった。