「・・・・・・・・・ッ」 「!」 とっさにあたしは 薬指にはめられた指輪を地面に叩き付けた。 怒りと何だか分からない感情で 体中が暑くなる。 「何してんだよ ミズ!!」 「バカに、しないで!!!」 悲しい 涙が零れるのを抑えられずに、 あたしはまた走った。