「ねー、康介ー」


後ろの席に座っている康介に

話しかけようとする。


なるべく普通に、




・・・・・・・・普通に、




「あ?なに??」



「・・・!」


「・・・??んだよ」


「ううん、別にー。

それよかさー」




ほっとした。



よかった、





いつもの康介だ。





「数学の問5なんだけどさー」

「は?お前授業中に終ってなかったのかよ?」

「む、うるさーい」

「・・・・はぁ、ここは・・・」


「ミズ」