午後9時18分。
ようやく草をぬき終わった。
あたりは暗くなり、
月の明かりだけが彼を照らしていた。
彼は草ぬいて出来た場所の真ん中に寝転んだ。
「全てぬきました。
今日からここで寝る事にします。
よろしくお願いします。」
すると彼はぬいた草を布団にし、寝る体勢に入った。
午後10時03分。
「やっぱり、眠れないですね。」
彼は上半身を起こし話し始めた。
「人間に産まれてまだ19年です。
それなのにまだ?もう?眠る事に恐怖を感じます。
これは人間としての一種の呪いのように思います。
どうでしょうか。」
風に揺れて擦れる葉の音が、
彼の声に呼応したように感じた。
「娯楽として他種族を同種族をも殺戮するのは、
人間しかいないように思います。
自分達の住む地球を何食わぬ顔で汚していくのも。
我々だけではないでしょうか。
無理矢理食物連鎖の頂に立とうとするから
このような事が起きてしまいます。
一度リセットをかける必要があると考えているのですがどうですか?」
ひとりで話し続けているのには間違いないが、
なぜか彼は時折笑ってみせ、
目の前に、誰かいるのか錯覚させられる程だった。
一通り話し終わったのか彼は一言
「ありがとうございます。」
と言い。再び草の上に寝転がった。
ようやく草をぬき終わった。
あたりは暗くなり、
月の明かりだけが彼を照らしていた。
彼は草ぬいて出来た場所の真ん中に寝転んだ。
「全てぬきました。
今日からここで寝る事にします。
よろしくお願いします。」
すると彼はぬいた草を布団にし、寝る体勢に入った。
午後10時03分。
「やっぱり、眠れないですね。」
彼は上半身を起こし話し始めた。
「人間に産まれてまだ19年です。
それなのにまだ?もう?眠る事に恐怖を感じます。
これは人間としての一種の呪いのように思います。
どうでしょうか。」
風に揺れて擦れる葉の音が、
彼の声に呼応したように感じた。
「娯楽として他種族を同種族をも殺戮するのは、
人間しかいないように思います。
自分達の住む地球を何食わぬ顔で汚していくのも。
我々だけではないでしょうか。
無理矢理食物連鎖の頂に立とうとするから
このような事が起きてしまいます。
一度リセットをかける必要があると考えているのですがどうですか?」
ひとりで話し続けているのには間違いないが、
なぜか彼は時折笑ってみせ、
目の前に、誰かいるのか錯覚させられる程だった。
一通り話し終わったのか彼は一言
「ありがとうございます。」
と言い。再び草の上に寝転がった。