「修学旅行ですか〜!」




あれから樹くんとは喧嘩?したままときが経ち、秋になった。



二年生は明日から修学旅行らしく、今日は部活がない空汰先輩と放課後アイスを食べる。



「柚乃と会えなくなるのは寂しいなー、」



「そんなこといってー、笑
修学旅行楽しそうだな〜」



あれから空汰先輩とはもっと仲良くなって、いつも通り空汰先輩は優しくて、やっぱり樹くんの思い違いなんだろう。

あれから樹くんの事を忘れられたかというと微妙だ。

ふとした時思い浮かぶのは樹くん。

ここいったとか、ここ好きそうとか。

だけど、過ごす時間が増えたのは空汰先輩。


今だってそうだ。


だけどそんなときに限って樹くんは現れる。



「「あ、」」




思わず声が重なって口元を抑える。






「そっちもデート?」





なんて言われてズキッといたんだ胸が、まだ好きなのをしめしていた。