こんなんだからだめなんだろうな。
謝って帰ろうと涙を拭って空汰先輩を見つめた。
「柚乃はかわいいよ。俺は柚乃のことちゃんと女の子として見てる。」
突然の言葉に目を丸くする。
びっくりして止まった涙、でもまだ目元は濡れていた。
「確かに柚乃はおっちょこちょいで見てて世話してやりたくなる。」
そして先輩の言葉にやっぱりか…と肩を落とした。
「でもさ、それが可愛いんだよ。
近くにいないと不安になるし、見てて飽きないし。」
顔を上げると先輩の真っ直ぐな瞳が私の瞳を捉えて…
目をそらせなかった。
「柚乃のこと妹みたいだって言ったやつはわかってないね、笑」
なんて笑った。