頭の中で繰り返される言葉。



都合のいい様にしか考えられないよ。



期待しちゃうよ。



「・・・倉橋?」



「そんな風に呼ぶなよ・・・“アツ”って呼んでよ?コナミ・・・帰って来て?お願い。コナミ・・・俺を許して?頼むから・・・」



・・・アツ。



・・・アツ・・・アツ・・・




「アツっ!!ごめんなさい。いっぱい傷付けてごめんなさい。私を・・・私を許して下さい。」



アツの胸に飛び込んで、アツの体にしがみついて・・・



もう二度とこの人と離れたくないと、私の全てが叫んでいる。



強く抱きしめられた体は、このぬくもりをちゃんと覚えている。




「コナミ・・・コナミ・・・コナミっ!!」



「アツっ・・・アツ・・・」



何度繰り返し呼ぶ名前。



現実であります様にと願った。



夢じゃありません様にと・・・




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