進路が決まっている子もまだ決まっていない子も、卒業がもうすぐそこまで近づいて来ている事も、将来への不安も忘れているかの様に、明るく笑って、騒いで、楽しい時間を共有している。



その空間の中でも、やっぱり私とアツが自然にまじわる事はなくて、楽しい分だけ淋しくなる。



アツの隣に座る女の子が楽しそうに話しかけて、その顔に耳を少し近づけて聞くアツの姿に、涙が出そうな程、嫉妬してしまう。



見ない様にしても、どうしても神経がそっちに傾いてしまう。



せっかくナルが企画してくれた会に、私だけが場違いの様で、なんだか申し訳なくなって、私はトイレに向かった。




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