ナルが向かったのは1番奥の部屋。つまりパーティールームと呼ばれる1番広い部屋。


「何?そんな集まったの??」


「お前ら入れて17人。」


何人に声をかけたのかは分からないけど、せいぜい5〜6人位だろうと思っていた私は少しだけナルの事を尊敬した。



部屋に入ると同じ学校の知ってる顔ばかり。でも、同じクラスになった事がなくて1度も話した事のない子も何人かいた。



その中に・・・・、



見つけてしまった。



・・・アツ。




私は隣にいるユミの手をギュッと握った。


同じ様に握り返してくれる手。



まさか、アツが来ているなんて、考えてもいなかった。



だって、アツはこんな風にみんなで集まるのとか、あまり好きじゃないって思ってたから。



ナルだって、私とアツが別れているのを知っているのに、全然教えてくれなかった。




アツは知っていたのかな?


特に驚く様子もなくて、ニコッって軽く笑顔を向けてくれた。